弁護士なしで離婚裁判はできる?メリット・デメリットを解説
離婚裁判をする際に、費用を気にして弁護士に依頼せずに行いたいと考える方もいます。
弁護士なしで離婚裁判はできるのでしょうか。
本記事では、弁護士なしの離婚裁判の可否、メリットとデメリットを解説します。
弁護士なしで離婚裁判はできるか
離婚を考えたとき、弁護士に依頼なしで裁判を進めたいと考える人も少なくありません。
費用の負担を避けたい、または事務手続きを自力で行えると考えている場合、弁護士なしでの離婚裁判は可能です。
弁護士なしで離婚裁判を行うメリット
弁護士なしで離婚裁判を進める最大のメリットは、経済的負担を軽減できる点です。
弁護士に依頼すると、着手金、成功報酬などの費用が発生するため、弁護士なしで離婚裁判を進めると、これらの費用負担を抑えることができます。
ただし、日本には法テラスという制度があり、法テラスでは、金銭的に弁護士に依頼することが難しい場合に、通常よりも弁護士費用を抑えて離婚裁判を依頼することができます。
したがって、金銭的な負担を抑えたい場合は、まず法テラスに相談することも視野に入れるとよいでしょう。
弁護士なしで離婚裁判を行うデメリット
弁護士なしで離婚裁判を行う場合、いくつかのデメリットがあります。
法的手続きの流れを理解するのが難しい
弁護士なしで離婚裁判を行うデメリットとして、裁判の流れや法的手続きは専門的で複雑なため、正確に理解するのが難しい点があげられます。
離婚裁判の手続きは、訴状や準備書面を裁判所に提出したり、実際に裁判所に出廷し弁論や尋問というような相手方とのやりとりをしたりするものがあります。
そして、これらの手続きにはそれぞれ流れや期限といった、決まりがあるため、この手続きの流れを正確に理解する必要がありますが、これらは非常に複雑で、慣れが必要です。
したがって、民事訴訟に慣れていない者が、弁護士に依頼せずに訴訟を進めようとすると、期限を徒過してしまうというような十分な訴訟活動ができなくなってしまうケースが発生してしまうため、注意が必要です。
裁判が長期化する可能性
弁護士なしで離婚裁判を行うデメリットとして、裁判が長期化することがあげられます。
訴訟を速やかに進行させるためには、争点を明確化することが必要ですが、民事訴訟に慣れていないと、争点が整理されないまま進行する可能性が高く、手続きが混乱し、時間がかかってしまいます。
法律や証拠に基づく適切な主張ができない
弁護士なしで離婚裁判を行うデメリットとして、法律や証拠に基づく適切な主張ができない点があげられます。
離婚裁判では、法律や証拠に基づいた適切な主張が重要です。
しかし、弁護士の助けがなければ、親権、財産分与、慰謝料などの問題で不利な判断を受ける可能性があります。
感情的な発言や法的根拠に欠けた主張は、裁判での説得力を欠き、結果に悪影響を与えることも少なくありません。
まとめ
本記事では、弁護士なしで離婚裁判を行うメリットデメリットについて解説しました。
法律上、弁護士なしで離婚裁判は可能ですが、弁護士をつけないことによるデメリットが大きい一方、メリットは費用面のみであり、その費用面についても法テラスを利用することである程度緩和されます。
したがって、離婚裁判を検討する際は、弁護士に相談することをおすすめします。
当事務所が提供する基礎知識
Basic Knowledge
-
強制退去の条件とは?...
賃貸住宅で賃借人が家賃を滞納するなど賃貸契約違反を起こした場合、賃貸人は強制退去を行うことができます。しかし、いきなり追い出すことはできず、様々な手順を経て行われます。今回は、強制退去になる条件と、強制退去までの流れを解 […]
-
【弁護士が解説】オー...
賃貸住居のオーナーから立ち退きを依頼され困っていませんか。入居者は、借地借家法によって居住する権利が守られています。本記事では、オーナーから立ち退きを依頼された場合の対処法について解説します。オーナーから立ち退き依頼があ […]
-
外壁塗装のトラブルと...
外壁塗装は住宅の美観と耐久性を維持する重要な工事です。しかし、施工不良や自然環境の影響により、様々なトラブルが発生することがあります。本記事では、外壁塗装におけるトラブルとその対策、対処法について詳しく解説します。外壁塗 […]
-
離婚裁判を弁護士に依...
日本の離婚のおよそ8割は、当事者同士の話し合いによる協議によって成立します。しかし相手方との離婚条件の折り合いがつかない場合、離婚調停や離婚裁判になることもあります。今回は、離婚裁判を弁護士に依頼する場合の費用相場や依頼 […]
-
共有不動産の分割
共有とは、2人以上で不動産を所有している状態を指します。そして共有者のひとりが共有状態の解消を求めることを共有物分割請求といいます。 共有物分割請求が提起された場合には、判決に強制力が伴うため、共有権を否定され […]
-
離婚の種類
離婚にはさまざまな種類があり、種類によって手続が異なります。そして、ケースによって選択すべき離婚の種類は異なります。そのため、離婚の種類と手続きについて理解しておくことが重要です。ここでは、離婚の種類と手続についてご紹介 […]
よく検索されるキーワード
Search Keyword
資格者紹介
Staff

吉岡 正太郎Yoshioka Shotaro
離婚、不動産トラブルのご相談はアーチ日本橋法律事務所にお任せ下さい。
アーチ日本橋法律事務所は、皆様にとって本当の意味での「市民に身近な弁護士」が具体的に実現できるよう、
・個人向け顧問契約「マイ・ロイヤー~月額5000円」(税別)
・企業向け顧問契約「予防法務プラン」
をご提供することで、市民が法的サービスに接しやすい社会を強力に実現して参ります。
※各顧問契約については、全国各地域の皆様にご加入頂けます。詳細についてはお問合せください。
- 所属団体
-
- 東京弁護士会
- 第二東京弁護士会
- 法教育委員会
- 高齢者・障害者の権利に関する特別委員会
- 犯罪被害者支援委員会
- 経歴
-
- 学習院大学法学部法学科卒業
- 日本大学法科大学院修了
- アーチ日本橋法律事務所開設
事務所概要
Office Overview
名称 | アーチ日本橋法律事務所 |
---|---|
代表者 | 吉岡 正太郎(よしおか しょうたろう) |
所在地 | 〒104-0031 東京都中央区京橋1-1-9 千疋屋ビル4階 |
連絡先 | TEL:03-6265-1535 / FAx:03-6265-1537 |
対応時間 | 平日10:00~18:00(事前予約で時間外も対応可能です) |
定休日 | 土・日・祝(事前予約で休日も対応可能です) |
アクセス | JR「東京」駅 八重洲中央口徒歩5分 (八重洲地下街を通れば雨にも濡れません) 八重洲地下街からお越しの方は八重洲地下街24番出口を上がり右にお進みください。 銀座線「京橋」駅 7番出口 徒歩4分 銀座線・ 東西線・都営浅草線「日本橋」駅 B3出口 徒歩5分 都営浅草線「宝町」駅 A6出口 徒歩7分 |
