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裁判離婚の流れと有利に進めるポイントを解説

裁判離婚は、夫婦間での話し合いや調停が不成立となった場合に、最終的な手段として選ばれます。

裁判を通じて、法律的な判断を仰ぐため、複雑な手続きと時間が必要です。

この記事では、裁判離婚の流れを詳しく解説し、有利に進めるためのポイントについて解説します。

 裁判離婚の基本的な流れ

裁判離婚を求める場合、まず家庭裁判所に訴状を提出します。

訴状には、以下のような内容を記載します。

 

  • 慰謝料について
  • 財産分与について
  • 親権者の指定
  • 養育費について
  • 離婚原因とその根拠となる民法の条文
  • 離婚原因を立証する証拠

 

訴状の作成は専門的な法律知識が必要となるため、弁護士に依頼することが一般的です。 

訴状が受理されると、裁判所から相手方に訴状が送達されます。

相手方は訴状の内容を確認し、認識の異なる部分や反論がある場合には答弁書に記載して裁判所へ提出します。

 

1回口頭弁論では、訴状と答弁書をもとに争点を確認し、それを裏付ける証拠を提出します。

口頭弁論は複数回行われ、相手の主張に対する反論や追加の証拠などを提出し、話し合いを重ねていきます。

この時、裁判官が和解を勧めてくることもあります。

双方が和解に納得できる場合には和解に合意し、その時点で訴訟が終了します。

和解に至らなかった場合、当事者尋問を経て判決が下されます。

裁判の結果に不満がある場合、さらに高等裁判所へ控訴することも可能です。

裁判離婚を有利に進めるためのポイント

裁判離婚を有利に進めるためには、以下のポイントを押さえる必要があります。

 

  • 十分な証拠の準備
  • 法的アドバイスを受ける
  • 冷静な態度を保つ
  • 相手方の主張にも注意を払う

十分な証拠の準備

裁判での勝敗を左右するのは、提出する証拠の質と量です。

離婚事由に当てはまる事象があったこと、もしくは無かったことを裏付ける証拠が必要です。

 

民事裁判では争点を整理していくため、当事者同士で互いの主張を「事実である」と認めていかなければなりません。

そのため、自身の主張に対する証拠を用意し、相手に「事実である」と認めさせる必要があります。

メールや写真など、決定的な証拠を用意してください。

この時、無断で録音した音声データなどを証拠として用いる場合には注意が必要です。

民事裁判の場合、違法な方法で収集された証拠であっても、ある程度は証拠として認められる可能性があります。

しかし違法性の程度や状況によっては、証拠能力が認められない可能性もあります。

法的アドバイスを受ける

裁判離婚は、法律的な知識が求められるため、弁護士の助言は欠かせません。

弁護士は、訴状の作成から証拠の準備、裁判での主張まで、すべてのプロセスをサポートしてくれます。

 

たとえば口頭弁論において、相手の主張に反論したり、自分の主張を相手に認めさせたりしなくてはいけません。

弁護士に依頼することで反論すべきポイントを見極められ、説得力のある主張が可能になります。

また相手の反論に対し、不用意な発言をして不利な状況にならないよう、自身の発言についてアドバイスをもらうことも可能です。

 

さらに状況によっては、裁判を続けるよりも和解に応じた方が良い場合もあります。

弁護士であれば今後どのような判決が下るか予想でき、状況に応じて、最適な選択を行えるよう助言をもらえます。

冷静な態度を保つ

裁判は感情的な対立が深まる場面でもありますが、冷静な態度を保つこともポイントです。

感情論ばかりでは建設的な話し合いができず、裁判が進みません。

冷静かつ論理的な主張展開が求められます。

相手方の主張にも注意を払う

裁判では、相手方の主張にも耳を傾ける必要があります。

相手方が提出する証拠や証言に対して適切に反論するためにも、相手方の主張を正確に把握し、対策を講じることがポイントです。

相手方が提出する証拠に矛盾や不備がある場合、それを指摘することが有効です。

まとめ

裁判離婚は、夫婦間の最終的な解決手段として選ばれる方法です。

裁判は時間とコストがかかるだけでなく、精神的な負担も大きいため、裁判離婚を有利に進めるためには、十分な証拠の準備や法的なサポート、冷静な態度が求められます。

裁判離婚については、流れや有利に進めるポイントを押さえた弁護士に、相談することを検討してみてください。

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  • 東京弁護士会
  • 第二東京弁護士会
  • 法教育委員会
  • 高齢者・障害者の権利に関する特別委員会
  • 犯罪被害者支援委員会
経歴
  • 学習院大学法学部法学科卒業
  • 日本大学法科大学院修了
  • アーチ日本橋法律事務所開設

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