離婚裁判を弁護士に依頼する場合の費用相場|メリットも併せて解説
日本の離婚のおよそ8割は、当事者同士の話し合いによる協議によって成立します。
しかし相手方との離婚条件の折り合いがつかない場合、離婚調停や離婚裁判になることもあります。
今回は、離婚裁判を弁護士に依頼する場合の費用相場や依頼するメリットなどについて解説します。
離婚裁判で弁護士に依頼する際の費用相場
離婚裁判を弁護士に依頼する場合、どれくらいの費用感を考えれば良いのでしょうか。
結論からいうと、弁護士は自由報酬制のため、依頼する弁護士や事務所によって費用が異なります。
また、裁判で争いたい内容や依頼者の収入状況などによっても全体的な費用が左右されることもあります。
とはいえ大体の費用感がわからないと不安になる方も多いと思います。
2004年より前、弁護士の報酬は現在の自由報酬制ではなく、「(旧)日本弁護士連合会弁護士報酬基準」というものに沿って費用が決められていました。
現在でも「(旧)日本弁護士連合会弁護士報酬基準」に沿って報酬を決めている事務所は少なくありませんので、こちらの資料の金額を参考にすると良いと思います。
裁判から弁護士に依頼した費用感は次の通りです。
着手金・報酬:それぞれ30万円から60万円
基本的に離婚の可否を争う場合、60万円から120万円+実費と出張費用が加算されるかたちになります。
ただし、離婚裁判で慰謝料などの請求を行う場合には、成功報酬が経済的利益の〇%になることもありますし、内容が複雑な場合には費用が上乗せされることもあります。
不安な場合には依頼をする前に弁護士へ費用面について詳しく確認した方が良いです。
弁護士に依頼するメリット
離婚裁判において弁護士に依頼すると費用がかかってしまいますが、その分大きなメリットがあることも知っておく必要があります。
裁判でのやりとりを代理してもらえる
弁護士に離婚裁判を依頼する大きなメリットとして裁判でのやり取りを代理できることです。
裁判で勝訴したり、有利な条件で和解が成立するには、裁判官に自身の主張に正当性があると考えてもらう必要があります。
これらは法的な知識や裁判での立ち振る舞いを知っていないと、不用意な発言をし、不利になってしまうこともあります。
一方で弁護士に依頼すれば、裁判での立ち振る舞いなどさまざまアドバイスを貰えるので安心です。
また裁判となると相手も弁護士をつける可能性が高いので、その点を踏まえても弁護士に依頼した方が良いといえます。
準備や精神的負担の軽減
離婚裁判は、単に家庭裁判所へ訴状を提出すれば良いというわけではありません。
訴状を提出する前に準備書面などを作成する必要があります。
裁判をするにあたり書類の作成は一般の方にとって大きな労力と精神的負担がかかります。
また、初回に証拠書類を提出すれば終わりというわけではなく、裁判期日ごとに自身の主張を裏付けるための証拠書類を提出しなければならないケースもあります。
自力でやろうとすると、準備した書面が主張とずれていたり、生活に支障が出るほど時間を取られたりといったデメリットがあります。
しかし弁護士に依頼すれば、自身の主張を裏付ける証拠として具体的にどのようなものを準備すればいいのかのアドバイスや、書面の作成の代理などさまざまなサポートを受けることができます。
まとめ
今回は弁護士費用の相場や弁護士に依頼するメリットについて解説していきました。
離婚裁判を弁護士に依頼する際には、決して安くない費用がかかるのは事実です。
しかしながら離婚は人生の中でも大きな決断のひとつのため、長い目でみると決して高すぎるということもないと思われます。
弁護士は依頼者の利益を最大限に優先するため、依頼者の意向に沿うようサポートをします。
離婚裁判など離婚のトラブルでお困りの場合には弁護士への相談を検討してみてください。
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吉岡 正太郎Yoshioka Shotaro
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- 学習院大学法学部法学科卒業
- 日本大学法科大学院修了
- アーチ日本橋法律事務所開設
事務所概要
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